わはしは海外僻地で勤務していますが、ついにコロナ陽性(症状あり)となってしまいました。コロナに対してはかなり注意をしていたのですが、しばらく前から地域やプラント内でも感染者が増加しており、いつだれが感染してもおかしくない状況でした。また、同僚駐在日本人からもコロナ陽性者が発生している状況でした。さらに、ロックダウンもなされていたので、本当に危機的状況だったと言えます。
症状発生から病院での診断まで
私の場合は、症状としては夕方に突然熱が38.3℃まで上昇し、体の痛みや、喉の痛みが現れました。また、徐々に咳も出るようになりました。2日目の現在は只の風邪と言うよりはインフルエンザに近い苦しさがあります。鼻づまりによる息苦しさはありますが、肺自体に特段違和感はありません。
2,3日前から体がだるく疲労感を感じておりその時点では仕事の疲れがたまっているのかな、と言う程度の感覚でしたがそれが初期症状だったのかもしれません(ただし、これで自覚するのは不可能)。
翌日に病院で診察してもらったところ、Antigen Test(抗原検査)で陽性となり、採血、オキシパルスメーターでの血中酸素飽和度の測定などを行いました。血中酸素飽和濃度(※1)は96%とギリギリ軽症の範囲でした。PCRは病院の医療体制があまり十分ではないため、数日後に受けることになっています。
オキシパルスメーターとは?
オキシパルスメーターとは、重症化の目安となる血中酸素飽和度を測定できる装置です。肺炎になり肺がダメージを受けると、肺から血液中に酸素が十分に行き渡らず、酸素飽和度が低下します。血中酸素濃度の測定は、新型コロナ患者の病状の判断目安として用いられています。医療機関ではパルスオキシメーターという機器を使い、患者の指先に装着して動脈血液中の赤血球ヘモグロビンが酸素と結合している比率を測定します。厚労省の研究班が策定した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」によると、新型コロナウイルス感染症患者の血中酸素飽和度が「96%以上」は軽症、「93%超〜96%未満」は中等症Ⅰ(呼吸不全なし)、「93%以下」は中等症Ⅱ(呼吸不全あり)と評価しています。患者のICUへの入室や人工呼吸器が必要であれば、重症と判断しています。
小池メディカルのパルスオキシメータ(出所:小池メディカル)
特効薬は無いがあり得ない位の薬を出された
現状コロナに特効薬はありませんが、あり得ない位の量の薬を処方されました。具体的には、抗生物質(Anti Bacteria)、咳止め、頭痛薬、ビタミン剤、解熱剤、喉の殺菌スプレー、うがい薬・・・把握しきれません。現状は風邪薬を代用するしかないようですが、薬が多すぎて胃が悪くなりそうです。
プラント強行操業をおこなう会社の責任は???
コロナの感染が拡大していき、いつ誰が感染してもおかしくない状況で、実際に陽性者、濃厚接触者が大量に発生している状況でした。
しかし、会社は残った人員をかき集め、残った人員に負荷をかけ操業を継続する選択を行いました。ちなみに会社のスローガンは「安全第一、健康第一」ですw 冗談にもほどがありますよね。
確かに、経済を回すこと、現地従業員(彼らは基本的に貯金が無い)への給料の支払いは重要ですが、会社の財務体質や長期的な経済活動を考慮すれば一時的に操業を停止することも十分に選択できる状態でした。
果たして、会社の責任は問われるのだろうか・・・???