コロナ感染からようやく回復 嗅覚は戻らない 今後会社へはどのような対応を取るべきだろうか?

コロナ感染からほぼ1週間経ち、ようやく体調も回復してきました。わたしの場合はインフルエンザより苦しい症状が続きましたが、肺への異常はなく軽症の部類でした。しかし、嗅覚はほとんど戻っていないのと、今後の後遺症は気になるところです。また、寿命に近い高齢者が感染・発症すると、「止め」になる可能性は十分にあると感じました。

このまま業務に復帰すると会社は何事も無かったかのように振る舞うでしょう。将来コロナ感染により健康上の不利益が生じたときに泣き寝入りしなくて良いように会社の責任は明確にしておきたいところです。

 

労働災害に当たるのか?

厚生労働省のHPにはこうあります。「業務に起因して感染したものであると認められる場合には、労災保険給付の対象となります。」

①「業務に起因して感染」と言えるのか?

わたしは、基本的に駐在員社宅と職場にしか滞在していませんし、駐在員社宅と職場の往復も会社手配の交通手段で移動しています。そもそも、ロックダウンされているし、元々外出も許されていないので他の場所で感染しようがありません。

駐在員社宅で他人と接触するのは食事の数分間だけで特に話すわけでもなく、密で食事を取っているわけでもありません。なので、感染はほぼ100%職場(業務)起因と言えます。会社もこれを否定するのは困難と思われます。

②フィリピン駐在だけど日本の法律が適応されるのか?

わたしは現在会社都合でフィリピンに駐在しているので日本の法律は適応されないと言われる可能性があります。しかし、就業規則の多くは日本の事業所や法律に準じて運用されているため、この様に都合の悪い場合においてのみ言い逃れするのは難しいのではないかと考えています。

もし、フィリピン駐在であることを盾に適応しないと言うことになれば、どうすべきでしょうか?その時は専門の方などに相談する必要がありますね。

③労災保険給付の対象とは?

わたしはコロナ感染中は一週間ほど会社を休みましたがそれによる給料の低下はありません、また医療費もすべて会社負担なので経済的な自己負担はありません。ですので、これに関して労災保険給付は貰え無いのは当たり前だと持っています。

ただし、嗅覚が戻らない、将来コロナ感染により健康上の不利益が出る可能性は十分に考えられるので、その時のために会社に責任を認めて欲しいと考えています。

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会社に落ち度があったのか?

①コロナが発生したら、社員の出勤・職場を停止すると言いつつ何もしない

当初、会社は地域や社員からコロナが発生したら、社員の出勤を停止する、職場を停止する、感染者を出さないように万全の体制を取る、などと良い事を言っていましたが(記録あり)、結論として会社は何もしませんでした。 

 1人感染しても10人隔離者が増えても、5人感染しても50人隔離者が増えても、社員の出勤・職場の停止をするどころか、逆に残った人員をかき集め、抜けた人員の穴埋めのためにより厳しい労働を課し会社を動かし続けました。他の日本人を含めて感染者が発生しても会社を動かし続けています。

現地社員の給与(彼らは基本的に貯金が無い)や経済も大切ですがさすがに対応が悪すぎです。

②濃厚接触者とならないように忖度させる、もしくは会社が意見をはさむ

コロナ陽性者は、自身との濃厚接触者を報告し、報告され濃厚接触者と認定された人は隔離となります。この際、濃厚接触者の判定手順に会社側が意見を挟む場合も認められました(それが、感染拡大に影響したかどうかは別として)。

 

嗅覚が戻らなければ今後の働き方は考慮されるのか?

睡眠しているときに火事に気付けるのは、煙(におい)に反応するからです。また、嗅覚が無ければガス漏れ、異臭に気づけず、処置や退避ができません。私生活でも大きな影響を受けますし、ソムリエや料理家、その他においを職業としている人にとっては死活問題です。また、工場などで働いている場合は有毒ガスを扱う工場が多くあり、場合によっては重大なトラブルや死に直結する場合もあり非常に危険です。

わたしは有毒ガスを扱う工場に勤務しているため、嗅覚が戻らないのに有毒ガスを取り扱う業務を継続するのは非常に危険です。

さて、会社は適切な配置転換を考えることが出来るでしょうか???

 

コロナは只の風邪と言う意見もありますが、かかった際の苦しさ、重症化リスク、後遺症、将来への影響を考えると、かからないに越したことはありません(かかってはいけません)。日本もまだまだ大変な状況ですが、皆さんも十分にお気を付けください。