この一年の変化 現地出向を嫌がる若手の退職増加

お題「#この1年の変化」

わたしは現在フィリピンのかなり田舎に出向していますが、現時点で3年半ほど経ちました。基本的には年に2~3回日本に一時帰国できるのですが、2020年はコロナの影響で一度も日本に帰国することが出来ませんでした。正確には一時帰国できるタイミングもありましたが、人員不足などの理由によりそのタイミングも逸することとなりました。

また、現地の生活はセキュリティー上の関係から元々部屋から出ることはできないので、常にストレスを伴った生活を送っています(唯一の娯楽は速度の遅いインターネットのみです)。しかも、現地には十分な病院も無く、日本にも一時帰国できないため、従来にも増してストレスを抱えながらの生活を余儀なくされました。

 

居住区付近や会社への道中には写真のような傭兵さんが至る所に存在しています。

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現地出向を嫌がる若手の退職増加

仕事面では現地出向を嫌がる若手の退職増加が深刻です。わたしの会社では入社2~3年たったころに現地に出向するパターンが多いです。大学院を出た若手で言えば20代後半と言う人生で最も充実した時期に現地に出向しなければならないわけです。

恋人がいる場合はどうでしょう、1年会えないとなると分かれてしまうかもしれません。結婚を考えている場合も同様です。また、結婚した直後、出産した直後に出向と言うパターンも多くあります。

人生を左右しかねないイベントを前に、いつ帰れるか、コロナに掛ったらきちんと治療を受けられるか・・・こんな条件では退職してしまうのも無理はありません。

 

現地の仕事は現地の社員に任せるべき

現地の仕事は見地の社員い任せるべきです。入社2~3年目の社員を送り続けなければ会社が回らない組織になっているのであればそれこそ問題です。

外国で働くと言うことは人生経験としては大きいものがありますが、コロナが収束していない現時点ではそんなことも言ってられません。しかし、会社と言うのはなかなか従来のやり方から抜け出すことが出来ずに、自らの首を絞めるような場当たり的な対応しかできません。悩ましいものです。