比国の約半数が違法動画利用 損害は年間1億2千万ドル超え

「比国の49%が海賊版サイト利用。うち47%が正規サービス加入やめる」との記事を目にしました。フィリピン人とはよく日本のアニメの話をしますが、大抵は違法動画サイトを用いているとの事だったので、この数字に特に驚きはありませんでした。そして、多くの場合悪びれるそぶりも無くあっけらかんとしています。

わたしはアニメ関連の株をいくらか所有していますが、この様な現状が改善されることを望みます。企業の収益も増えて、株価も上がりますし(>_<) IPの王者KADOKAWAは良いぞぉ~。

 

比国の49%が海賊版サイト利用。うち47%が正規サービス加入やめる

 フィリピン人の49%が違法なストリーミングサイト(海賊版動画サイト)の利用を認め、このうち47%が正規のコンテンツサービスへの加入をやめていたことがアジア・ビデオ産業協会(AVIA)の委託調査で分かりました。潜在的にはもっと多くの人が海賊版動画サイトを使用していると思われます。

 同協会アジア・ビデオ産業協会はテレビ、デジタルコンテンツ、広告、動画配信のサービスプロバイダーが加盟する業界団体で、調査は協会が国際的な市場調査会社「YouGov」に委託されました。東南アジア主要8カ国について9月にオンラインで行われ、比人は1098人が対象になった。統計的には十分な調査対象でしょう。

 フィリピンは海賊版動画サイト利用者の割合で、タイ(53%)、ベトナム(50%)に次いで8カ国のうちで3番目に高かったとのことです。(失礼な話)正直私はフィリピンがワースト1だと思っていたのですが・・・タイがワースト1とは意外でした。

 フィリピン人の調査によると、49%の人がオンライン動画の海賊版はコンピュータのウイルス感染などのリスクを高めると回答し、かつ海賊版はクリエイティブ業界の雇用喪失につながることを50%の人が認めています。そして53%が「海賊版サイトを規制する政府の命令や法律」が最も効果的な対策になるとしています。これは、何かしらのルールや罰則がなければ海賊版の被害を抑えることが出来ずに、自主的な自浄作用が働きにくいと考えられます。フィリピン(フィリピンに限りませんが)では、動画サイトに関わらずブランド物の海賊版も横行しています。マニラでは大規模な海賊版街もあり、海賊版に対する意識はかなり低いのが現状です。

 同協会の海賊版サイト対策担当のニール・ゲーン氏によると、「Netflix」「Viu」「HBO Go」「Prime Video」など合法的なSVOD (サブスクリプション・ビデオ・オン・デマンド) の収益は増加しているが、フィリピンでは依然として海賊行為がまん延しており、「SVODは2020年、フィリピンで2億5千万ドル規模の産業になるが、海賊行為により約1億2千万ドルの収益を失うと予測されている」と言います。フィリピンだけで約1億2千万ドルとはとんでもない数字です、これがアジア全体、世界全体だとどれくらいの損害を与えているのか計り知れません。