フリュー2022年3月期第2四半期決算 通期予想は保守的ながら好調なMD事業が業績を牽引か

 フリュー(6238)が11月12日大引け後(17:00)に決算を発表しました。2022年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期非連結比3.0倍の26.9億円に急拡大し、通期計画の39億円に対する進捗率は69.1%に達し、5年平均の50.2%も上回った。一方で、通期の経常損益は前回予想を据え置き、3,900百万円の予想となっています。 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期非連結比2.0倍の15.1億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の12.2%→17.1%に大幅上昇した。

 月次もまずまず好調に数しており、以前から注目しているキャラクタMD事業が好調のようです。

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セグメント別業績で気になる点

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プリントシール事業

緊急事態宣⾔の影響で前年同期から減少、コンテンツ・メディアは、ピクトリンク会員数が横ばいで推移しています。緊急事態宣言が明けて客足が戻って来るか、また長期的には人口減少や嗜好の変化により、持続的な成長が出来るかが懸念されるところです。

 

キャラクタMD事業

クレーンゲーム景品は、2Q累計で過去最⾼売上利益を達成、新規事業の海外物販、⾼価格帯ホビーは⾼い成⻑率を維持しています。キャラクタMD事業は潜在的に更なる成長が出来る分野だと思っています。稼げる分野に積極的に投資を進め更なる成長につなげて欲しいものです!

一方、最近フィギュアの出荷が半年程度遅れています。直近は中国の電力事情によるところが大きいですが、出荷が半年も遅れると消費者のマインドも悪くなってしまいます。注文が好調なのは良いですが、生産体制の改善は必須と言えます。

 

自社IPが弱い 強力タイトルはゆるキャン△のみか?

フリューの収益源は他社IPを活用した商品販売が主なのもとなっており、「ゆるキャン△」を除き自社IPはあまり強くない印象です。自社IPの創出・強化はフリューにとって大きな課題であると思います。
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最近の日本株はイベントによって大きく乱高下しています。わたしは長期保有をしていますが、新たに参戦される方はタイミングに十分注意してくださいね。
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