セブ市は最も厳格な規制(ECQ)に世界初の逆戻り 懸念は現実のものに、そしてコロナ拡散は全国へ

マニラ首都圏の隔離措置(GCQ)が緩和されず、セブ市は最も厳格な規制(ECQ)に世界初の逆戻り

フィリピン政府は6月15日、マニラ首都圏を6月16日から6月30日まで一般的隔離措置(GCQ)の対象地域に留めるとした。マニラ首都圏は6月1日に修正広域隔離措置(MECQ)からGCQに移行し、6月16日以降はさらに規制が緩和される修正一般的隔離措置(MGCQ)に移行することも検討されていた。

しかし、マニラ首都圏における新型コロナウイルスの感染拡大傾向が依然として止まらないため修正広域隔離処置が継続、さらに6月15日までGCQの対象地域とされていたセブ市は6月16日から最も厳格な広域隔離措置(ECQ)の対象地域に引き戻された逆戻りしたのは当時世界初の事であった。感染者数の増加傾向に加えて、病院も医療崩壊に近い状況が継続しているとの事である。

フィリピン国は感染者が少ない時期から、当時世界最長の隔離処置を行ってきたが、国内経済が耐えられない状況に陥っていた。ちなみに、フィリピンの第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率は前年同期比でマイナス0.2%と、21年ぶりのマイナス成長を記録したとの事である。ドゥテルテ大統領は、ソーシャル・ディスタンスやマスクの着用、手洗いといった基本的な感染予防策を徹底しつつ、国内経済の回復に向けて段階的に規制を緩和する必要があるとしている。

警戒度:ECQ(広域的隔離措置;いわゆる都市封鎖)>MECQ(修正広域的隔離措置)>GCQ(一般的隔離措置)>MGCQ(修正一般的隔離措置)

f:id:pain_shacho:20200628212826p:plain

 
OFW(海外フィリピン人労働者)の帰国と国内路線の再開でコロナは全国に拡散された
ご存じの通りフィリピンは多くの島から成り立っています。早期にマニラ首都圏、セブ市からの移動が制限されていたため、コロナを完全にシャットアウトすることが出来た島もありました。しかし、コロナ感染国からのOFW帰国者、国内路線の再開によりコロナウイルスは全国に拡散されてしまいました。もはや、全国土にコロナが広がるのは時間の問題でしょう。私の住む島も例外ではありません。
そもそもなんでこんな状況になってしまったのでしょうか?それは、フィリピン人のコロナ対応が緩み切っていることが一因として挙げられます。写真は今現在ロックダウンが一番厳しいセブ、その中でも2番目に危険と指定されてるバランガイの様子です。住民もそうですが、当初非常に厳格だった軍やPNP(フィリピンナショナルポリス)の影響も薄くなっているようです。
過去の記事でも書きましたが、彼らは本気でこの状況を改善する気あるのでしょうか?フィリピンがコロナから立ち直るのはまだまだ時間がかかりそうです。

f:id:pain_shacho:20200628220813p:plain

f:id:pain_shacho:20200628220824p:plain

BantayRadyo Cebu氏より