新型コロナウイルス、インフルエンザ、SARS、MERS、エボラを比較した危険度は?

中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスは、2月18日時点で世界中で7万人以上の感染者を出し、なおも拡大を続けている。このウイルスは、今だ未知の部分が多く危険度は計り知れないが、他の感染症ウイルスよりも危険なのだろうか?

インフルエンザは、従来型のものであれH1N1のような新型のものであれ、感染者は何百万人にも上りうるが、致死率は約0.1%と比較的低い。

SARS(重症急性呼吸器症候群)は、感染が確認されたのは約8,000例だったが致死率は約10%と深刻だ。

MERS(中東呼吸器症候群)は、感染が確認されたのはわずか約2,500例ほどだったが致死率は約34%とさらに深刻だ。

エボラは、感染が確認されたのは約30,000例ほどだったが致死率は驚異の約40%である。エボラが流行した2014~2016年当時、人類VSエボラと言われていたのは記憶に新しい。

今回の新型コロナウイルス(COVID-19)は、感染が確認されたのは約7万人(2月18日時点)で致死率は約2%と言われている。免疫力によって大きく左右されるようだ。

新型コロナウイルスの感染者数と死者数は日本時間2月12日午前0時時点のWHOの数値。

 

新型コロナ感染者が確認された国と地域2月17日時点

中国中部・湖北省武漢の市場で昨年末に始まった新型コロナウイルスの流行では、これまでに約1,800人が死亡した。感染者が確認された国と地域は下記の通りである。

感染者の数は中国では7万500人余り、中国本土以外では30近くの国・地域で886人前後に上っている。台湾、フィリピン、香港、日本でそれぞれ1人が死亡した他、フランスで死亡が確認されている。

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<アジア太平洋地域>

シンガポール:77人

日本:60人(1人死亡)

香港:58人(1人死亡)

タイ:35人

韓国:30人

マレーシア:22人

台湾:20人(1人死亡)

ベトナム:16人

オーストラリア:15人

マカオ:10人

インド:3人

フィリピン:3人(1人死亡)

ネパール:1人

スリランカ:1人

カンボジア:1人

<北米>

米国:29人

カナダ:8人

<欧州>

ドイツ:16人

フランス:12人(1人死亡)

英国:9人

イタリア:3人

ロシア:2人

スペイン:2人

フィンランド:1人

スウェーデン:1人

ベルギー:1人

<中東>

アラブ首長国連邦(UAE):9人

<アフリカ>

エジプト:1人

 

中国における感染者数と回復者数2月18日時点

新型コロナウイルスの脅威は早期に終息するだろうと予測する科学者もいる一方、中東で2012年から流行が続いているMERSではそうなっていない。今後どうなるか不透明だが、新型コロナウイルスは中国において感染拡大のペースは鈍化傾向にあると言える。

とにかく、現状では手洗いうがい、マスク着用などの自己防衛をしっかり行い、食事睡眠をしっかりとり免疫力を高めるしかない。

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