首都マニラ南方 タール火山噴火 日本同様地震・火山が活発なフィリピン共和国

フィリピンで1月12日、首都マニラ南方(約60㎞)にあるタール(Taal)火山から巨大な噴煙が立ち上がり、噴煙は高さ1万5000メートルに達した。当局は同火山が「爆発的噴火」を起こす危険が迫っていると警告を発し、当日マニラの国際空港(Ninoy Aquino International Airport)では航空機が運航停止を余儀なくされた(現状は通常運行中である)。

風光明媚(めいび)な湖の中心部にある人気の観光地のタール火山では火山灰が降り地震が発生、山頂の上空では落雷もあった。こうした中、付近に住む住民2000人余りは避難した。避難するかの決断に迷う地元住民も出る中、フィリピンの地震当局は「危険な爆発的噴火が数時間から数日以内に起きる恐れがある」と警告を発した。

 

タール火山とは(一部Wikiより)

タール火山(タールかざん、フィリピノ語: Bulkang Taal)は、フィリピンのルソン島にある複合火山で、フィリピンで特に活発な火山の一つである。フィリピンの首都マニラ市の南方約60kmのバタンガス州に位置する。史上34回の噴火歴があり、フィリピンで2番目に活発な火山である。過去34回の噴火は全て、タール湖の中央付近に位置する火山島 (Volcano Island) に集中している。先史時代、140,000 BPから5,380 BPにかけての噴火により形成されたタール・カルデラの一部をタール湖が満たしている。カヴィテ州のタガイタイ・リッジからの眺めは、フィリピン随一の絵のように美しく魅力的な景色と評される。

過去には幾度か激しい噴火を起こしており、島内および湖周辺の人口密集地域で推定およそ6,000人の死者を出した。人口密集地に近く、噴火を繰り返していることから、将来的な自然災害を防ぐため、詳細な調査研究を行うに値する防災十年火山 (Decade Volcano) に指定されている。フィリピンの全ての火山は環太平洋火山帯の一部である。

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厳戒続くフィリピンの火山噴火

40年間の休眠状態から目覚めた。12日(1日目)噴煙は高度1万5000メートル近くまで噴き上がった。噴煙の周囲には火山雷が発生し、強い火山性地震が多数観測された。1月13日には、火口から溶岩が泉のように噴出し始め、噴火は激しさを増した。

フィリピンのタール湖に設置されたウェブカメラに映っているのは、穏やかな水の上に浮かぶ雲と、遠くに見える緑に覆われた坂だけだ。しかし、1月12日の午後、この平和な景色は突然、大量の火山灰とガスによって遮られ、やがてカメラは暗闇に覆われた。

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タール火山噴火ではカミナリも発生している。これは砂粒などの微細な粒子が互いに衝突しあうと、電荷が蓄積する。砂嵐や、噴火時の立ち上る火山灰から、稲妻が発せられることもある(火山雷と呼ばれる)。

画像に含まれている可能性があるもの:雲、空、夜

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日本への影響はないものの 火山性物質が日本付近まで広範囲に飛散している。自然の力は途方もないものだ。

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火山灰も事態を悪化させる。水質を悪化させ、電力網に被害を与え、農業を停滞させ、家畜やペットを殺すからだ。大量に吸い込めば、人も死ぬ可能性がある。特に危険なのは、子どもや高齢者、呼吸器系の疾患を抱える人だ。

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何千ものパイナップルがすべて無駄になってしまった。栽培者の心配は、火山灰により汚染されパイナップル栽培が終わってしまうことである。
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タール火山による地割れや建物倒壊が発生している。日本のようにアスファルト道路や耐震構造の建物は少ないためだ。

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最悪のシナリオは?
考えられる最悪のシナリオは、火砕流だけでなく、ガス成分の多い火砕サージが発生することだ。火砕サージは横殴りの爆風に乗って文字どおり湖面上を滑走するという。これが起きると「対岸も含め、通り道にあるものはすべて破壊されることもある」と言われている。

いずれにしろ地域に住む人々は、最悪のシナリオを想定して良識的で責任ある行動を取るべきである。まだタール火山の周辺にいて避難指示に従っていない人は、即座に火山に近い低地を離れるべきである。そして、地元当局の最新情報に注意しよう。

 

我々も他人事ではない、日本も火山・地震大国。いずれ来たる「首都直下地震」「南海トラフ巨大地震」に備えを。