人間の天敵は「蚊」!!!フィリピンにてデング熱流行

◆フィリピン渡航・滞在中の日本人も要注意

8月6日、フィリピンは蚊に刺されることによって感染するデング熱の全国的な流行を宣言しました。1月1日から7月20日までの症例は、前年同期比98%増の14万6062件に上り、662人が死亡したようです。私の滞在する場所はかなりの田舎であるが、やはりデング熱の罹患者は例年より多いようです。

 

◆デング熱とは???

デング熱はに刺されることによって感染する疾患です。デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に 出現します。デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。

屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合は、でぎるだけ肌を露出せず虫よけ剤を使用するなど、蚊にさされないよう注意する必要があります。

 

◆人間の天敵は「蚊」である

さて、人間の天敵は何でしょうか?ここまでの話の流れからも分かるように人間の死因の1位が「蚊」です。ちなみに、2位が「人間」3位が「ヘビ」4位が「犬」、5位・・・と続きます。残念ながら「人間」は2位にランクインされてしまっていますが、分かるような気がします。

「犬」はなぜ4位にランクインされるのでしょうか?そうです「狂犬病」です。 「ワニ」や「サメ」と言った直接的な物理ダメージよりも、伝染病や毒よる被害が甚大です。

 

蚊は血液を吸い取って痒みを生じさせる以外に、伝染病の有力な媒介者となります。蚊によって媒介される病気による死者は1年間に75万人にもおよび、2位の人間(47万5000人)を抑えて「地球上でもっとも人類を殺害する生物」となっています。

マラリアなどの原生動物病原体、フィラリアなどの線虫病原体、黄熱病、デング熱、脳炎、ウエストナイル熱、チクングニア熱、リフトバレー熱などのウイルス病原体を媒介します。

 

フィリピンなどの温暖な地域ではラフな格好をしている人が多いですが、適宜長袖虫よけ剤を使うのは有効であると実感しています。ページの一番下にも載せていますが、日本の厚生労働省からも注意喚起がなされています。渡航・滞在の際には十分対策を行いましょう。

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<参考>厚生労働省より

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