僕がフィリピンに来たばかりの頃は文化も違うし共通の話題も無かったが、そんな中唯一盛り上がれたのはアニメの話だった。僕のまわりでは、①ボルテスファイブ、②スラムダンク、③ナルト、④幽遊白書、⑤サムライエックスなどが有名どころだ。なるほど・・・スラムダンク、ナルト、幽遊白書は納得できるけど、ボルテスファイブとサムライエックスってなんだ・・・。わかる人いますか?
ボルテスファイブについて調べてみると、正式には『超電磁マシーンボルテスV』という名前で、日本では1977年6月から1978年3月まで全40話が放送されたとの事(地球防衛系ロボットアニメです)。なるほど私も生まれる前だから通りで知らないわけです。しかし、フィリピンにおいては老若男女問わずその認知度はほぼほぼ100%と驚愕の数字。これは異常すぎる。何か違う背景があるに違いないとさらに調べてみる。ちなみにサムライエックスはるろうに剣心です。剣心の頬にある十字傷が由来になっていたのですね。納得です。
ボルティスファイブについて
ボルテスファイブはフィリピンでも1978年から放送されていたが、最終話直前の1979年8月に当時のマルコス大統領が放送禁止を宣言し放送中止となってしまった。マルコス大統領は、建前上暴力的として中止に乗り出したとのことだが、第二次世界大戦後のフィリピンでの反日感情や旧日本軍を賛美するものと捉えたり、日本企業の進出を警戒するなど政治経済的な背景もあったとのことだ。
放送再開となったのはエドゥサ革命でマルコス政権が倒れた直後の1986年であり、さらに1999年にも再放送がなされリバイバルブームになった。このような背景もあり異例の超絶ヒット作品として今でも支持を失っていない。
フィリピンを訪れる際は、日本のアニメをある程度おさえていれば初めての相手でもまず話題に困りません、もしボルテスファイブを話題にできるならヒーロー間違いなしです。カラオケでも鉄板ですよ。日本の産業は外国に押されまくっているけど、アニメは依然素晴らしいですね。